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9月2日金曜日の夜、私は仕事の関係で成田空港と発ち、3日土曜日の朝10時過ぎにシドニー経由でメルボルンの空港に到着しました。バッケージクレイムへ手荷物を取りに行く途中、友人のチューリンガー犬舎のKeith Lovellのニコヤカな顔が私を出迎えてくれました。そうです。このKeithこそ、10月9日にアメリカで開催される世界最大のテリアショー"モンゴメリー展"の今年のベストインショージャッジです。

彼のスケジュールはこんな感じです。9月5日の月曜日には奥さんのTrish とオーストラリアを発ち、ヨーロッパの何カ国かを旅して、10月の初めにアメリカへ入るという、実にうらやましい限りのものでした。
その忙しい合間をぬって私を空港まで迎えに来てくれた彼には感謝の限りです。空港を出て私とKeithは、彼の自宅へ向かう途中、エアデール テリアクラブ オブ ビクトリアの会長夫妻David&Dianaとレストランで落ち合い、共に昼食を楽しみました。その後、Keithの自宅まで2時間ほどのドライブです。Keithの自宅では、奥さんのTrishと何年かぶりの再会でした。彼らの自宅は、自然豊かな森に囲まれた中にあり、また敷地も広大です。私が訪れた時には、野生のカンガルーが何頭か遊びに来ていました。

Keith達は旅行の準備があるため、今日はオールドアイアン犬舎のAnneとRonの自宅に泊まることになっていました。忙しいのに、Keithは彼らの自宅まで私を送ってくれました。でも、とにかくオーストラリアは広い。Keithの自宅から2時間は車で走ったと思います。オールドアイアン犬舎に着いたのはすでに日が暮れた時間でした。
皆さん、2年半前にメルボルンを襲った森林大火災を覚えていますか? 彼らまさにその被災者でしたが、幸運にも愛犬を1頭も亡くすことなく、燃えさかる森林の中から奇跡的な脱出をすることができました。
彼らの家はちょうど数週間前に完成したばかりでした。すべて煉瓦造りで、広くて、実に立派な建物でした。今後の森林火災に備えて、軒下にはスプリングクーラーが設置されているのが印象的でした。

彼らの家の周りには、ユーカリを始めとした大木がたくさんありますが、その大半は木肌が黒こげで、火災の傷跡が痛々しくまだ残っていました。しかし、自然の力は素晴らしいものです。焼けこげた木肌の間から新しい枝が伸び、そこから若葉が育ち、焼けこげた木肌を力強く覆っていました。

翌日の日曜日はローカルのドッグショーに行きました。ただ。ローカルショーとは言え、出陳頭数は500頭を越える規模です。また、そこは海外のショーです。なかなか日本ではお目にかかれない珍しい犬種もたくさんいました。
メルボルンでは、毎週、同じ場所でドッグショーが開催されているとのことです。エントリー費は2000円程度ととても安く、出陳者は老若男女を問わず、とても気軽で和気藹々の雰囲気でした。ちょうど、私たちの隣では、年老いて少し背中が曲がったご夫妻がビションフリーゼを数頭連れてきており、とてもゆったりとしたテンポで愛犬の手入れをしていました。そこには、引退した後の老後の生活を、ドッグショーへの参加という形で愛犬と共にエンジョイしている姿が映し出されており、思わず微笑みたくなるような光景でもありました。
当日、エアデールはAnneが連れて行った生後6ヶ月ほどの1頭だけだったのは残念でしたが、Anneの見事なハンドリングを久しぶりに見ることができてとても良かったと思います。成績はテリアグループで2席で、まずまずの成績でした。


ショーの終了後、私たちは再びオールドアイアン犬舎に戻りました。現在は11数頭の成犬のエアデールの他に、生後2週間ほどの仔犬がいました。Anneは犬たちの相手をしていましたので、私はその様子を見学させてもらいました。ここの犬たちはすべて素晴らしい気質の持ち主です。もちろん、サイズ、骨格構成は健全です。そして、とても広いランで十分な運動をすることができる犬たちは、実に生き生きとした表情を持っていました。その後、ナショナルパークに隣接するこのオールドアイアン犬舎のフェンスの外側をRonに案内してもらいました。そこから見る光景は、見渡す限り緑一色で、感想はとにかく広いの一言です。


短時間でしたが、とても楽しいひとときを過ごすことができました。夜になって、メルボルン市内に住む彼らの息子夫婦と共にレストランで夕食をした後にホテルまで送ってもらい、彼らと別れを告げました。出張の合間を縫ってのわずかばかりの訪問でしたが、温かく迎えたKeith&Trish夫妻、David&Diana夫妻、Anne&Ron夫妻には感謝の気持ちでいっぱいです。Thanks!!

完成したAnnとRonの自宅

テラスでくつろぐ犬たち
広い運動場
森林火災の傷跡
森林火災の傷跡
Annの素晴らしいハンドリング
ベストパピー戦
隣のパピヨンと挨拶
グループ戦