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"オーストラリア旅行 " 杉本 紫乃

1月13日から22日まで10日間、私はオーストラリア旅行に出かけました。オーストラリアでは以前クラブでも審査をしていただいた親友のKeith&Trish Lovell氏の家に滞在しました。彼らの家はメルボルンから西へ車で約1時間半、小さな美しいWarragulの町から車で15分、放牧場の中の大変広々としたところに建っています。 Keithは小学校の校長を務めた後、10年ほど自分で事業をし、リタイアしてからは自宅で彼らはボーディングケンネル(ペットホテル)を営んでいます。私が来る前日にはウェルッシュが4頭の仔犬を、私が滞在中にはエアデールが11頭の仔犬を出産するなど、とても忙しい毎日を過ごしています。

彼らのエアデールとウェルッシュは基本的には外のケンネルや運動場にいることが多く、家の中には順番に1、2頭入れているようです。私がいたときはいつも2週間前に交配したばかりのエアデールのエヴァが家の中にいました。キッチンに隣接した区切られた庭にはウェルッシュの4ヶ月のパピー、ワンダーがいました。これは社会性を養うためにいつも家族の姿が見え、また彼らも日常的にしつけができるようにしています。犬たちの運動場は実に広々としており、その広大な敷地には他に果樹園や野菜畑、また羊も4頭飼っています。

ほとんど毎日出かけていました。他のエアデーラー達を訪問したり、ドッグショーに出かけたのはもちろんのこと、フィリップ島までペンギンパレードを見に行ったり、Healsvilleへコアラやカンガルーを見に行ったりしました。またワイナリーへも行ったり、他には思いがけずKeithの友達とゴルフを楽しんだりもしました。あとからKeithに聞くと、驚いたことに何と私は滞在中に2,374Kmもドライブしたことになるそうです。

Keithの家で羊の毛の刈り取り
ワイナリーでTorishと
建物はエアデールのケンネル、広い運動場
Healsville/コアラ
Healsville/ディンゴ
KeithとDavidと息子さんとゴルフを楽しむ
ペンギンパレードを見に行く途中のビーチ
帰国する朝、いっしょにカフェで朝食
空港へ行く前、メルボルン見物

私が到着したその日の夕方、メルボルン寄りのGlenysさんの家で私の歓迎バーベキューパーティーが開かれることになっていました。Keithは私のためにエアデールクラブの皆さんに呼びかけてくださったのです。いったんKeithの家で休憩した後、彼と奥さんのTrishといっしょに私たちは出かけました。パーティーの開始は5時。思ったよりも暑くなく、風がさらっと気持ちよい夏の夕方でした。

Glenysさんの家には現在成犬のオス、メス1頭ずつ、そしてパピーが2頭いました。家の中から庭に出ると、広い芝生の運動場があり、4頭のエアデール達は歓迎して跳んできました。おとなの犬たちはとても行儀がよく、飛びついたりすることもなく嬉しそうに私たちに挨拶に来ました。でも、パピーはどこのパピーも同じ、やんちゃくちゃで、ピョンピョン跳びはねていました。オーストラリアではすでに断尾が禁止されていますから、エアデール達は尾が長いままです。これは普段見慣れない私にとっては少し奇異な感じがしました。

次々とメンバーが現れました。どこの国のエアデーラーに会っても、もちろん話はエアデールのことですからすぐに意気投合します。私が持って行った我が家のエアデール達の写真を見ながら、一生懸命話を聞いてくれたり、また色々な質問が飛び交いました。庭のプールサイドでバーベキューが始まり、美味しいお肉や野菜、そして最後には食べきれないほどのケーキを目の前に(もちろん皆さんはワインを飲みながらですが)、私たちの話は尽きることがありませんでした。オーストラリアの今は日の暮れるのも遅く、日没は8時過ぎです。暗くなってもさらに話は続き、結局Keith達と家に帰ったのは夜の12時近くでした。

Glenysさんと犬たち

エアデールテリアクラブオブビクトリアの皆さん

2年連続でアメリカのモンゴメリ展でベストオブブリードを獲得した名犬CH.Magaret Riverを輩出し、いまや世界中のエアデールブリーダーの注目の的となっているAnneさんを訪問するのも今回の旅行の大きな目的の一つでした。夫のRonはエアデールクラブの会長で、Keithとも大の仲良しです。私のために2時間以上かかる道のりをKeithの家まで迎えに来てくれました。

彼らの家は本当に広大な自然の中にあり、私を出迎えたAnneは早速自分の犬を見せてくれました。彼女はとてもきさくで、次から次と「どんな犬が好き?」「この犬どう思う?」とか「ほら、足をとかしてみて」など矢継ぎ早に質問してきました。また外でトレーニングのデモンストレ−ションもしてくれました。これには本当に驚きました。彼女の犬はとにかく実に生き生きとしているのです。いつも尾をピッと持ち上げ、楽しそうに振りながら彼女を見つめて素晴らしいショーのポーズをしてみせます。

そのあと私とAnneは、今一番ショーで活躍しているバッカス(オス)とピーコー(メス)を連れて、車で近くの川へ散歩に行きました。ここはノーリードOKの場所です。Anneは2頭ともノーリードにします。もちろん色々な犬が向こうからも散歩してきます。でも、彼らは本当にフレンドリーで、他の犬に挨拶をすると、Anneが呼ぶとまたすぐに歩き出すのです。

私はOldironへ来て、本当に理想のエアデールに会ったような気がしました。そして、そうやって育てているAnneに心から敬服しました。

CH. Old Iron Hermitage(バッカス)
広い運動場で犬たちと遊ぶAnneさん
Old Iron Orange Pekoe(ピーコー)
バッカスとピーコーを連れて散歩
Ron と Anne

1月19日と20日の2日間、私は‘BenallaKennel Club Show’と‘Lang Lang Association INC’の2つのショーに行ってきました。
2つとも全犬種のショーで、夏の厳しい暑さの中のショーですから、エアデールの出陳もそう多くはありませんでした。19日のショーは片道約4時間、午後からのショーでしたので日差しがものすごく強く、35度近い中で行われました。20日のショーはKeithの家から約1時間ぐらいのところでした。朝9時からの開始でしたので、まだ涼しく、また前日ほど暑くもなかったのでのんびりと観戦することができました。

オーストラリアにはほとんどプロハンドラーがいませんから、雰囲気ものんびりとしていて、少々腰の曲がったおばあさんが3頭も犬を連れてきたり、自分の出番が終わってからも、犬を横に座らせて一緒に観戦したりと微笑ましい光景があちらこちらで見られました。
隣のグランドではホースショーも行われており、また屋根付きの会場では、つむいだ毛糸の品評会や、野菜の品評会も同時に行われていました。

広大なオーストラリアの中を移動するにはどこへ行くにも時間がかかります。私はKeithや他のエアデーラーのパワーに圧倒されました。そして、大らかで明るい人々の元で育っているエアデール達にもとても感激しました。Keith, Trishを始めエアデールテリアクラブ オブ ビクトリアの皆様本当にどうもありがとうございました。

CH. Tjuringa Firecracker(Bang)
(左)Keith (右)Anne
Ch Fyreoayre Robbertyundarms
Kingaire Quite a Riot
Airewood Sweet Charity
Yeloman Just a Lover
RUNNER UP IN SHOWのウェルッシュテリア
CH. Matranensis Earthquake
仔犬も社会勉強に来ています